職員
インタビュー

マネジメント開発事業部 
生産・業務革新推進部 
M.P

1年3ヵ月程前(インタビュー時)に中途入社されましたが、
入社のきっかけは何ですか

 中産連の前は大手自動車部品メーカーに新卒で入社し勤めていましたが、自分自身のキャリア形成に悩み、度々、大学時代のゼミの教授に相談していました。その会社では、事業部の原価管理部門にずっといたので、専門的な知識は身につくのですが、異動がまったくないことが気掛かりで、視野をもっと広げるべきではないかと不安に思っていました。勤続年数を重ねるにつれ、もっと横のつながりを持ちながら、多角的に物事を見る仕事がしてみたい、と強い希望を持つようになりました。異動希望も出していたんですが、大きな組織の中で声が届かなかったり、周囲との調整、優先順位の中で後回しにされたりしていました。そんなことを先生に相談したら、「転職という選択肢もあるんじゃないか、多角的な視点を持って社会貢献している団体があるよ」と中産連を紹介してもらい、応募し、現在に至っています。

今はどのような仕事をしているんですか

人材育成に関わるプロジェクト3つに関わっています。ひとつは管理能力向上プログラムという通期の研修の運営です。通常の1日、単発の研修と違い、1年間12回におよぶ長期研修で、座学のみならず、企業訪問でのフィールドワークや提出される課題のとりまとめ、発表会の運営など、バラエティに富んだプログラムの運営を担います。2つめは、昨今の製造業のデジタル化における企業内の経営層と現場、専門部門とを“つなぐ人材=ブリッジ人材”を育成するという目的の『ものづくり⌒ITブリッジ人材育成プログラム』の企画運営です。これも単発ではなく半期7回にわたるプログラムで、座学あり、演習あり、企業見学ありの盛りだくさんな内容です。3つめは、中産連の創立50周年にスタートした事業である『日本経営監視標準JMS』を普及発展させる目的のもと活動するJMS推進機構の事務局です。トヨタ自動車をはじめ、中部の名だたるものづくり企業の現役上級管理者である企画委員会メンバーと共に、ものづくり復活のための施策の立案、実行をしています。

それらのプロジェクトに携わって、前職と比べてどうですか

ひと言で言うと、“自己裁量権が大きい”という感じでしょうか。それまでは大きな組織の中で、上位の大方針に従って、いかに上層部の意向に添っているかが大きな判断基準でしたが、中産連では、その時々、場所場所で自分がどう考え、どう判断し、どう行動するか、がものをいう世界だと(笑)。決してほったらかされる訳ではなく、上司も先輩も、「前例にこだわらずに」というスタンスのもとで、親身になって指導してくれます。大きな方針に基づいて仕事をすることは安心感がありますが、いっぽうで、たまに無力感を覚えます。自己裁量権が大きいことは、不安になることもしばしばですが、自分の力で何とかしなきゃ、という自覚も芽生えますね。

今後力を入れていきたいことはなんですか

企業への訪問をもっと増やしていきたいです。現時点で痛感しているのは、自分の引き出しの少なさです。こちらから自信をもって話せるのは携わっている3つのプロジェクトについてだけで、相手から別の質問や相談をされたら、持ち帰って検討することになり、スピード感のないやり取りになってしまっています。中産連がご提供できるさまざまなサービスを理解し、投げかけられたことに迅速に適切に対応する。もっと専門的な対応が必要ならば、社内のしかるべき部署や人にコミュニケーションよくつなぐ、というアクションがとれるように、知見を広めていきたいです。

これを読んでいる人に一言

この企画職の仕事は、好奇心旺盛な人にはとても向いていると思います。自分の目で見て、行動して、というのが基本なので、知的好奇心を満たす要素満載です(笑)。知らないことを知る毎日なので、そういうことに抵抗のない、むしろ前向きな人にはきっとしっくりくると思います。