職員
インタビュー

マネジメント研修事業部 ISO研修部 
Y.N

中途入社されてどのくらい経ちますか

 4年前(インタビュー当時)の、ちょうど世間がコロナ禍に見舞われている最中での入社でした。それまではものを扱う仕事でしたが、中産連では初めて無形の“サービス”提供という企画営業職に就きました。

入社したての頃はどのように仕事を覚えていったんですか

 私の入社当時は専務理事が代わり、また、連盟も創立75周年を前にした時期で、全社を挙げて支えていただいている会員各社を訪問しよう、という取り組みを開始したところでした。入ったばかりの私にもその大役(笑)が与えられ、まずはアポ取りして訪問、という感じでした。

戸惑いはありませんでしたか

 そりゃ、少しは(笑)。でも、アポ取りをし始めてすぐに気がついたんですが、電話をしている私とは面識がまったくなくても、“中産連”ということで、思いの外、好意的にアポを受けていただけるんです。しかも教育担当の方だけでなく、経営層の方にも。これはすごいな、と。だからこそ、といいますか、実際訪問するときはしっかりしなければ、と思わされました。会っていただく方にとってはこちらが新人であることとか、関係ないですから。なので、ちゃんと説明できるように必死でした。幸い、評議員という連盟の役員をお引き受けいただいている会員を伺うときは専務理事に同行させてもらえるので、事業部門トップ直々の説明を傍らで聞いて覚えることができました。自分にはこの環境が合っていたんだと思います。

今はISOなどの国際標準化事業を担当されているんですよね。
どんなところが魅力、面白みですか

 この中部地域でわが国のISO認証の創世記から、この事業を展開しているという当連盟の強みもあり、また、アポ取りで痛感したことにも通じますが、上場企業をはじめ多くの企業から相談されるという信頼感をベースにして、仕事を進めることができます。営業の役割としては、ただ単に示されたお客様のニーズに合ったコンサルタントをセッティングするだけではなく、対話を通じて真のニーズを見極め、さらにお客様自身も気づいていない潜在ニーズを見定めて、提案の形で新たな視点を一緒に見出すように心掛けています。ISO9001は四半世紀以上の日本における歴史の中で、市場が成熟しています。そんな中で、『ただ取得するだけでいい』といった企業ニーズにだけ向き合っていては価格競争に巻き込まれてしまうので、実務に活かすこと、PDCAサイクルを回してレベルアップするための標準化が企業に根付くことの重要性を訴えています。

さらに組織横断のプロジェクトにも参画されているそうですね

 カーボンニュートラル(以下、CN)に関するサービスメニューの開発です。コンサルタントと企画営業職が部門横断的に選抜され、CNを巡る最新動向や現状分析を行い、顧客、特に当連盟の会員企業を中心に、独自サービスを提供することを目的に活動しています。

活動状況は如何ですか

 CNは社会の要請として、取り組んでいかなければならないことですが、われわれとしては、これを義務として仕方なく取り組むものではなく、むしろ成長のチャンスとして捉えて意欲的に取り組んでもらえるようアプローチしていこうと考えています。とはいえ、なかなか難しい点も多い、というのが実際です。プロジェクト運営の面を見ても、皆それぞれ抱えている業務をこなしながら、ということで、時間をとって顔を合わせるのも一苦労です。

でも、「お客様が困っている」という現実を目の当たりにして、「何とかしたい、何ができるだろう」と考えずにはいられない性分なので、やり甲斐はあります。メンバーも、そんな気持ちにつき動かれていると思います。

今後力を入れていきたいことはなんですか

 ISOについて相談してくださることをきっかけに、それ以外のいろいろな問題に触れ、連盟内のネットワークを活かして、サービス提供が出来ることが私たちの強みのひとつだと思います。CNの活動をスタートさせてから日々感じるのは、われわれの組織は何をやっているのか、もっともっと知ってもらうことが重要だということです。知名度は決して高くはないですが、中部の産業界で、とくに製造業では「知る人ぞ知る団体」であることを肌で感じているからこそ、そうした人向けでいいので、もっと知ってもらうべきだし、それは次を担う私たち世代の役割だと思っています。

これを読んでいる人に一言

 自分の経験として、この仕事に「ハマまる人」は必ずいると思います。言われてやるタイプ、待ちの姿勢の人は、ちょっとつらいかも、と個人的には感じます。楽しくやれるコンテンツは十分あるので、自分の考えでいろんなことを試してみたい、という人は、一緒に楽しくやっていけると思います。大企業から中小企業、経営層から現場の方など、多種多様な方と会って話ができるのが楽しいので、そういうのが好きな人、出会いや会話から何か新しいことをしていきたい、と思う人は向いている仕事なので、是非興味を持ってほしいです。