JMS日本経営管理標準

基本的な考え方

JMS活用の基本的な考え方

一般的な活用スタイルとしては、「診断→改善のサイクル」の繰り返しになります。この実践を通して、マネジメント革新ならびに改善を推進できる人材の育成をはかっていくことになります。

この場合、最も重要なポイントとしてトップの決断ならびに実践活動を推進するための環境づくりになります。

また、JMSはあくまでも実践活動を進める上での手段でなければなりません。よって、活用の前提となる展開にあたっての基本的な目的・ねらいから実際の進め方について、各々の状況にあわせ独自のスタイルを構築することが大切になってきます。 

そこで、実際の展開構築について以下に活用フロー例をご紹介します。

業務の流れの顕在化

⇒JMSアドバイスシートによる診断の前後に、現状の姿を「モノづくりの6つの業務流れ」を顕在化させます。顕在化させるにあっては、現状の実態を一目で分かるよう図に表す(オモテ化)ことで、経営的視点の問題・課題を導き出します。

⇒あわせて、「目指す姿(2~3年後)」またの「ねらう姿(半年もしくは1年後)」を描き出すことで、現状とのギャップから上述の問題・課題に対する優先づけを行います。

自己(社内)診断

⇒自社のマネジメント現場の「事実」についてチェック結果と書き加えた「コメント」および「メモ」から、「強み・弱み」を導き出します。
この段階でのチェック基準は、活動の目的・ねらいをふまえた自社・自部門に対する「目 標」をひとつの目安として考えることをお勧めします。

⇒診断によるアウトプットは、客観的な視野をもちつつ、自社の「あるべき姿」に対する確固たる「目標」と現状における目標とのギャップを課題として浮彫りにしたものになります。

〈アドバイスシート記入例〉

プロセス・マネジメントチャート

⇒JMSによる診断や業務の流れの顕在化を通じ炙りだされた問題・課題をふまえ、ねらう姿(半年もしくは1年後) にむけた具体的な活動テーマならびにアクションブランを立てる。

⇒本チャートは、実践活動による成果の検証ならびにその教訓に至るまで活動をプロセスで管理するツールとして位置付ける。