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オペレーションズ・マネジメント

オペレーションではなく、オペレーションズが重要

「オペレーションズ・マネジメント」とは、オペレーションを機能別、部門別単位で考えるのではなく、企業全体の視点から捉え、業務連鎖(機能や部門を超えた業務のつながりや 連携、流れ)の観点で一気通貫のオペレーションを追求する考え方です。

※オペレーションとは、日常の個々の企業活動そのものを指し、狭義には「生産管理の仕組み」や「設備のオペレーション」などと使われてきました。中産連では、一気通貫のオペレーションを「オペレーションズ」と複数形で表現しています。

「卓越した実践力」が企業の競争優位の源泉になる

規制緩和やグローバリゼーションが進展する時代には、独自性のある戦略の価値が高まりました。しかし、現在では競争戦略で差別化を図ることが難しくなってきています。 

テクノロジーの進化による情報化社会がグローバル・ベースで到来し、海外も含めた競争相手の動向がこれまでと比較にならない程、短期間で正確に把握することが出来る様になってきました。実は「戦略」こそ模倣されやすく、どこかの企業が優れた戦略シナリオを描いても、競合他社が瞬く間に似たような「戦略」を打ち出し、追随し始めるといった事態が日常的に起こっています。 

その様な環境下では、相対的に「戦略」の重要性が減り、「強いパーパス(ビジョン)」と「高い実行能力(オペレーション)」で差別化できる企業だけが、継続的に高い競争優位を発揮できる時代となりつつあります。

分断されたオペレーションでは今の変化のスピードには対応できない

変化が常態化し、顧客のニーズが多様化する経営環境下においては、全社一丸で市場の変化をよく読み、 顧客が求めるものをより安く、他社よりも早く、かつ適切なタイミングで開発・生産・供給する仕組み=「業務連鎖」をつくりあげ、進化させる組織能力が必要です。

日本企業のオペレーションは一般的に優れていると思われていましたが、主要国の時間当たりの生産性を分析した調査では、アメリカやヨーロッパの国々に劣っているということがわかっています。今までの機能別や部門別の個別最適なオペレーション効率の追求だけでは、各オペレーションの間に何らかの欠陥があり、非効率や業務品質の劣化を招いているということです。一気通貫で淀みのないオペレーションであるかに最大の関心を払って、改めて組織マネジメントに磨きをかける『オペレーションズ・マネジメント』の再構築に取り組む必要性があるのです。

イノベーションのための第1条件は、本業の稼ぐ力の強化

企業が存続していくためには、イノベーションつまり「新たな価値創造」が必要です。この「新たな価値創造」を行うためには、企業が本業の稼ぐ力を強化し、新たな知を探索するための更なる余力や能力を生み出していく組織能力がますます重要となっています。  

強い組織では、業務遂行の過程において、お客様のニーズやウォンツを肌で感じて新たな製品・サービスを生み出す起点にもなります。業務連鎖とは、お客様への価値を生み出し、お届けするプロセスであり、新しい製品やサービスの芽に敏感なアンテナの役割を果たすのです。 

本業から最大限の利益を生み出す『オペレーションズ・マネジメント』に取り組むことで、将来への新たな資源をつくります。

お問い合わせ先

一般社団法人中部産業連盟 マネジメント開発部 担当/藤瀬・松村
〒461-8580 名古屋市東区白壁3-12-13 中産連ビル新館
TEL 052-931-9825 FAX 0120-342-740 E-mail:develop@chusanren.or.jp