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  3. 第54回中部VE大会

開催にあたって

中部VE大会は、54回目を迎えました。「未来社会に向けた価値づくりへの挑戦!」をコンセプトに掲げ開催いたします。
私達を取り巻く環境は大きく変化しこれまで当たり前だとされてきたことが突然変わり、時代やニーズに合ったものづくりやサービスを提供することが必要不可欠になりつつあります。
あらゆる価値を高めるために今まで以上にVE的な考え方や新たな発想、具体的なVEの取り組みが必要となります。
本フォーラムは、基調講演、特別講演、VE事例で構成されておりVEをまったく知らない方から、自社の製品やサービスの価値をさらに向上させたいと考えている方までご参加いただけるプログラムとなっております。
新型コロナウィルス感染症対策としてオンライン配信にて実施いたします。

講演者一覧 ※お好きなタイミングでご興味のある内容を全てご視聴いただけます。

基調講演
約45分間

“製造DX技術開発の手の内化”と
“高度DX現場人財教育”の両輪で目指すQDC競争力の強化

ヤマハ発動機株式会社
生産技術本部 設備技術部長 茨木 康充 氏

市場要望の多岐化に伴い約250のベース機種に対し生産台数10,000台/年を下回るものが50%を占めています。自働化や予知品質といった製造DX技術は変化点の多い少量多品種においてQDCの競争力を高める強力なツールです。「投資効果が見合わない」「現場が付いてこない」という声と共に当初は成果をあげられませんでした。この反省を生かし“製造DX技術開発の手の内化”と“高度DX現場人財教育”に舵を切り活動を再起動させました。その成果の一部をご紹介いたします。

特別講演
約30分間

ものづくり現場で15万人以上に利用される
「Skillnote」が目指す次世代の人材育成とは?
〜計画的な育成と科学的な配置を実現する
プロダクトづくりとその事例〜

株式会社Skillnote
代表取締役 山川 隆史 氏

ベテランの退職や若手の採用難をはじめ、ものづくりの現場では人材不足が起きています。一方で、脱炭素やEVなど新しい技術へのリスキリングが求められています。
私どもはものづくり人材の力量を可視化し、計画的な育成や配置を実現するシステム「Skillnote」を提供しています。今回、15万人以上に利用されるSkillnoteが目指す人材育成プロセスの改善と、プロダクトマネジメントについてご紹介いたします。

特別講演
約45分間

現場DXを手軽に実現!
最新の画像行動解析技術とスポーツDXの未来

株式会社Qoncept
営業本部長/マーケティング責任者 大谷 和敬 氏

Qonceptは大阪大学発の画像処理ソフトウェアの研究開発型ベンチャー企業です。
建設現場、工場、自動搬送、セキュリティーカメラ、そしてスポーツ設備に設置されたカメラ画像を活かし、人の行動解析、高速に動く物体の検出&追跡を中心とした画像処理技術を独自に研究開発しご提供しています。研究に留まることなく、“実運用の中へ浸透するプロダクト”として活用されている実例と私どもが目指すDXの未来について、ご紹介いたします。

VEの基本的な考え方
約60分間

①企業活動とVE
②VEの基本的な考え方と実施手順

株式会社技術経営フロンティア
代表取締役 小林 達哉 氏

VEの基本的な考え方とVEの実施手順(進め方)を紹介します。VEは物事の目的と手段を整理して機能分析を行います。価値を機能とコストの両面から捉え、インプットとアウトプットの関係性を考慮しながら変化・価値・成果を生み出します。このような考え方のもと、実施手順を定めて効率的・効果的に価値創出活動を進めていきます。

VE事例
各約30分間

共創から生まれるイノベーション
~富士通Ontenna(オンテナ)・エキマトペの事例より~

富士通株式会社 未来社会&テクノロジー本部
Ontennaプロジェクトリーダー 本多 達也 氏

「Ontenna(オンテナ)」は音の大きさを振動と光の強さにリアルタイムに変換することで、リズムやパターン、大きさといった音の特徴をユーザに伝えるアクセサリー型の装置です。また、「エキマトペ」は、駅のアナウンスや電車の音といった音情報を文字や手話で視覚的に表現する装置です。ろう者と共創したOntennaやエキマトペの事例をもとに、当事者とモノやコトを作り出し、社会実装するための知見をご紹介いたします。
講演する本多達也氏は、2019年に「世界を支える30歳未満」として、日本を代表するビジョンや才能も持ち主を選出するForbes30 under 30 Japanで特別賞を受賞しています。

建設プロジェクトにおける
コンストラクション・マネジメント(CM)とVE

株株式会社アクア
マネジメント事業本部 シニアマネジャー 鈴木 雄一 氏

株式会社アクアは、建設プロジェクトにおいて発注者(施主)を支援するコンストラクション・マネジメントの専業会社です。発注者は、基本的に一品受注生産である建築物を、望む仕様と金額で発注したいわけですが、数年に及ぶ場合もあるプロジェクトの運営、適切な設計者・施工者選定、適正な建築費での発注と、課せられた命題の元、悪戦苦闘しながら竣工を目指します。私たちは、そのような発注者の側に立ちプロジェクトを推進しますが、その大きな武器がVEです。建設プロジェクトにおいて第3者であるCM会社がどのようにVEを行っているのかご紹介いたします。

リアルハプティクス技術を利用した建設技能作業の遠隔操作
〜触覚を持つ建設ロボットの生産革命~

株式会社大林組
技術本部 技術研究所 生産技術研究部 情報科学チーム 江沢 迪和 氏

建設現場において、積極的に自動化が進められ生産効率は年々上がっています。しかし、ビルの内装工事など人が手作業で行ってきた部分の機械化は、手(力触覚)に変わる技術がないのでなかなか自働化が進んでいません。建設作業に使う機械はいわゆる「硬い制御」による物がほとんどで、技能労働に必要な触覚を活用することができませんでした。この課題を解決するための手段として触覚を持つロボットによる生産革新に大林組は取り組んでいる。本講演ではリアルハプティクス技術(接触情報を双方向で伝達し、力触覚を再現する技術)の活用による生産の革新についてご紹介いたします。

※リアルハプティクス:ロボットの手で触った物体の感覚を「人間の手」に伝えることができる技術

参加費(税込)

14,300円(税込み)中部VE研究会会員企業、中産連会員、会員の紹介

19,800円(税込み)会員外

お問い合わせ先

一般社団法人中部産業連盟 中部VE研究会 担当/大土井、安藤、森
TEL 052-931-9826 E-mail:seminar@chusanren.or.jp