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中産連のコンサルティング
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コンサルティングプログラムのご紹介

全部門VM( Visual Management )

ねらい

VM( Visual Management;見えるマネジメント)とは、中部産業連盟が開発した企業の経営革新を図るためのマネジメント手法です。

具体的には、企業の全部門で「物の見える化」「業務の見える化」「管理の見える化を推進し、マネジメントを構成する方針・目標、マネジメントシステム、プロセス管理、成果のすべてを見えるようにして、全社一体の経営を行っていくマネジメント手法です。(図1:VMの概念図)

VMを推進して、固有技術力、管理技術力に加えて、管理・監督者のマネジメント力(組織を動かして成果を得る力)を向上させることによって、業績向上と原価低減と収益増大を図り、終局的に企業の経営体質の革新・強化を実現することをねらっています。

VM活動を全部門で推進する場合、通常は、最初に5S活動(ファイリングシステムの確立を含む)を推進することで、従業員の意識と行動を変えていきます。そしてVMによる方針・目標管理と日常業務管理を実施し、それと並行しながら生産システムの改善【VM-FMS(見えるフレキシブル生産システム)の確立】と事務システムの改善【OVMS(オフィス・ビジュアル・マネジメントシステム)の確立】を行っていきます(図2:VMの展開図)。

製造業におけるマネジメント革新の主な領域とVM化のネライについて以下に記述します。(図3:VM活動の領域)

(1)全部門一斉推進の領域

全部門・全員参加で5S活動とファイリングシステムの確立を推進します

(2)各部門のVM

部門別に、営業VM、開発VM、管理・間接VM、製造VMを推進します

(3)VM活動の2本柱の領域

VMにより方針・目標管理および日常業務管理を推進します

(4)VM-FMSおよびOVMSの領域

生産現場ではVM-FMS(見えるフレキシブル生産システム)を、事務現場ではOVMS(オフィス・ビジュアル・マネジメントシステム)を推進します

(5)収益VMおよび戦略VMの領域

経営層のVMとして、中長期計画・実行・フォローをVMで管理する戦略VMと、管理・改善の結果として収益にどう貢献したかを関連づけて管理する「収益VM」があります。

図1:VMの概念図

特長

一般的な「見える化」と大きく異なる点は、単なる結果や事象・現象の見える化でなく、「異常・ムダ・問題点が目で見て分かり、適切なアクションをタイムリーにとる」ことが目で見て分かることがコンセプトです

以下に7つの特色を紹介します

(1)見える管理で仕事のやり方を根本から変えます

ファイル管理やメールでの仕事の指示、報告といったやり方から、VMでいつまでに・誰が・どうするといったことが見え、容易にフォローできるようにするやり方へ変えていきます

(2)全部門・全員参加の活性化活動

全部門かつトップマネジメントから関係者全員を巻き込んだマネジメント手法です

(3)あらゆる管理・改善活動の一元化

VMは役割・使命を果たし、方針・目標を達成する手法であるため、現状行っている個別活動を、VM活動に一元化して推進できる活動です。

(4)見える方針・目標管理

方針・目標の管理を見えるようにすることにより、目標を達成するための具体的施策の実施率を高めることで、目標達成度が飛躍的に向上します

(5)仕事のすべて(物、業務、管理と改善)が見える

仕事で必要な「モノ」「業務」「管理・改善」を見えるようにすることで、ムダが見えムダを排除し、問題点が見え改善することによって、仕事を効率的に進めることができます

(6)管理サイクル(PDCA)のすべてが見え、レビュー出来る(図4)

従来の目で見る管理は、PDと一部のCしか見えないが、VMは仕事の計画・標準(P)、実施・実績(D)、進捗・達成状況とその原因(C)、処置結果と根本対策(A)のPDCAのすべてを見えるようにします

(7)根本的改善が推進する・・・改善管理サイクル(CAPD) (図5)

通常の管理サイクルでは回し切れていない問題・課題(C)について、対策立案(A)、対策計画(P)、対策実施(D)Dの改善管理サイクル(CAPD)を見えるようにしてまわすことで根本対策を講じます

図2:VMの展開図

図3:VM活動の領域

(8)高次元のマネジメントを実現する5つの視点

VMでしか出来ないマネジメントのやり方として、VMの5つの真髄があります。

表 VMの真髄

事例

(1)VM導入ステップ

図6 VM導入ステップ

(2)5S活動(物のビジュアル化)の成果

 中産連の5Sは、単に職場をキレイにすることではなく、「5Sで仕事を効率よくまわせる」状態を実現しました。同時に、見える5Sマネジメントを推進することで、絶え間なく管理・改善を継続する組織体制が確立できます

図7 生産現場の5S事例

図8 VMボード

成果

見えるマネジメントを行うことによって、常時PDCA管理サイクルが見えるようになった結果、以下の成果が得られます。

(1)定性的成果

①社員の意識改革、やり抜く力を持つ人財の育成が図られ、絶え間なく管理・改善活動を推進する組織体制が確立される

②管理・改善のやり方が根本的に変わり、管理サイクル(PDCA)の質的向上とスピードアップが図られます

(2)定量的成果

表 VM活動による成果(A社)

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