2010年、中部産業界の企業経営者を中心とした発起人の呼びかけのもと、中部から世界に通じる経営リーダーを輩出するための育成塾が誕生しました。
それが、中産連「木曽駒塾」です。
中産連「木曽駒塾」は、発起人と中部産業界を代表する経営者による講義や推薦図書の読み込みによる受講生同士の徹底したグループ討議を通じて知性を磨き、考え抜く力・決断力・実行力を養います。そして、コーディネーターが講義やグループ討議の総括を行うことで、気づきや経営哲学の醸成を促します。また、受講者相互の人脈経営を図ります。
第13期 木曽駒塾 開講によせて
世界経済は急速に劇的に変化し、世界の潮流は脱炭素へ向かう中、半導体不足が続いているところに、ロシアのウクライナ侵攻に伴う資源価格の高騰、中国ロックダウンによるサプライチェーンの断絶が追い打ちをかけ、消費・生産が抑制されるなど足元がおぼつかない中、国内物価上昇に対する賃上げが我が国のGDP(国内総生産)を左右するとも言われています。
このような経営環境のなか、企業が存続し、持続可能な成長を図るためには、本質を見極め、それを実行するリーダーが高い志と長期的展望に立ち、多様な人材や組織を活かし、困難な道を切り拓く実行力のある次世代リーダーを如何に育成するかが重要な課題となっています。
このような背景から、木曽駒塾は多くの産業界のリーダーの方々から賛同とご支援をいただき2010年8月に第1期を開塾、これまで12期を実施し中部を代表する企業から選ばれた341名の次世代リーダーを送り出すことが出来ました。
今年度においても発起人の熱き思いを引き継ぎ、当塾の目的である「中部から優れた経営リーダーを輩出すること」を原点に、この思いを各講師と共有し、第13期を開講する運びとなりました。開講に当たって、関係各位に心より厚くお礼を申しあげるとともに、本塾において高い志を持って新しい時代に道を拓く強いリーダーが育つことを期待しています。
第1期開講式にて本塾発起人は、塾生に向けて、本塾の真のねらいは「教養」を身につけ、深みのある人間をつくること、それは「人間力」の養成だと期待の言葉を寄せています。
また、人の上に立つ者の重要な条件は、人の痛みや喜びを感じ取ることができる「感性」と、仕事に直結しない幅広い「教養」だとジョセフ・バジール(フィリップスの元社長、ベルギーのルーヴァン大学教授)は言っています。
木曽駒塾での、業種や世代を超えて産業界を代表する優れた経営者の方々から直接受ける講義や次世代リーダー相互の徹底した討議、さらに講師の推薦する課題図書の読み込み等を通して切磋琢磨することは、まさに「感性」を磨き、「教養」を高めることになります。そして、深みのある人間が戦略を生み出し リーダーシップを発揮することこそが本塾の狙いとしているところであります。
本塾が高い志を持った次世代リーダーへの大きな飛躍と成長の第一歩となることを心より祈念いたします。
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一般社団法人中部産業連盟 専務理事 小坂 信之 |
発起人
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岡田 邦彦 氏
J.フロント リテイリング株式会社 特別顧問 |
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多賀 潤一郎 氏
イビデン株式会社 名誉顧問 一般社団法人 中部産業連盟 相談役 |
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小澤 正俊 氏
大同特殊鋼株式会社 特別顧問 |
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渡辺 捷昭 氏
トヨタ自動車株式会社 前代表取締役社長JMS推進機構 初代理事長 |
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川口 文夫 氏
中部電力株式会社 元代表取締役会長 |
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竹内 弘之
元一般社団法人中部産業連盟 副会長 |
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柴田 昌治 氏
日本ガイシ株式会社 特別顧問 |
内藤 進 氏
前リンナイ株式会社 代表取締役会長※2017年3月に逝去されました。 |
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須田 寬 氏
東海旅客鉄道株式会社 顧問 一般社団法人中部産業連盟 顧問 |
【コーディネーター】
青井 倫一 氏
元明治大学専門職大学院 グローバル・ビジネス研究科長・教授※2016年9月に逝去されました。 |